NEO's Self-Introduction　補遺

自己紹介メインページのおまけ。

人生について。(2001.12.18)

人生、一寸先は闇、というが、人はどれほどそれを実感して生きているか？
わたしは、毎日、「生きていてよかった」と思って眠りにつける人生を送りたい。
世の中そんなに気楽なものではない。
明日、どんな苦難が自分を待ち受けているか、わからない。でも、だからこそ毎日「生きててよかったなぁ」と自分で確認しながら生きたいと思うのだ。
他人から見れば、わたしの生活なんて取るに足らないものである。でも、自分で自分のことが好きで、自分が今やっていることに納得がいくのであれば、それでわたしは満足である。え、望みが小さい？

わたしはもうすぐ、2つ目の会社を辞めようとしている。
それは、義母の介護という、いわば「よんどころのない事情」のために辞める訳だが、それなりの切なさはあるものの、怒りとか悲しみとか、そういう感情はない。
わたしは別に運命という言葉を信じている訳ではないが、わたしの人生のレールはこうなるべくしてこういう方向に向かったんだろうな、という気持ちがあるからだ。
わたしは凡人である。わたしに天職はない。わたしにしか出来ないことなんて、世の中には何もない。わたしの目の前に来たことが、わたしがすべきこと、らしい。勿論、わたしはそれを選んでするのだが、そこで選ぶこと自体が、その時点での自分にとっての一つの必然なのである。
所詮、人には、出来ないことは出来ないので、出来ることをするのが人生である。

怖いことを想像するときりがない。
交通事故に遭うかもしれない。通り魔に刺されるかもしれない。
また、義母の介護にあたることになったため、自分自身が介護される立場になったら、と想像するのも恐ろしい。
不治の病とか、大やけどとか。
自分自身だけでなく、夫が事故に遭ったら、とか、子どもが誘拐されたら、とか。
結局、そんなことを想像してしまうのは、暇だからである。起こってもいないことを思い悩むのは無駄みたいな気もする。
でも、寝入りばなとか、夜明け頃とか、意識の奥底から恐怖心が湧きあがってくることがある。
それを止めることは出来ない。封じることは出来ない。人の感情の中には潜在的な恐怖も必要だから。

今まで仮定の中でしか想像したことのなかった困難（ってほどでもないが）に直面して、あらためて納得する。何も起こっていないうちに、こんな風になったらどうしよう、と思い悩むのは、殆ど無意味であると（そういうのを杞憂というのだね）。
やっぱり、今日はいい日だった、明日もいいことありますように、と思って過ごすのがいいよ。

メメント・モリ（死を忘るるなかれ）だが、だからと言って、その「死」にとらわれて硬直した人生を送ることはないのだ。